いま読むと: 2010-03-11
カマイタチA()
違う感想があるかもしれないが、当時はまったくつまらなく感じた。文体はチャンドラーもどきで、内容が薄くて、読んだ後は損した気分だった。
その後、海外の作家の短編集を翻訳しているのを読んで、そちらのほうがおもしろいな、と思った。
この本以外にも何冊か読んだが、内容はどうしても思いだせない。
その印象が強いため、現在も村上春樹作品は、どうも読む気がしない。
古きよき時代の青春: 2010-03-04
SS()
この時代に青春を送りたかった。
それがこの本を読んでの第一の感想だ。
昨今の村上春樹作品に比べると異色ともいえる軽いタッチの作品。
さほど内容があるわけではないが、後続の「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を読んだ後に改めて読み返すと、
「僕」と「鼠」のささやかなエピソード、そして鼠のその後の運命の根源を見出すことができ、価値ある一冊になってくる。
村上春樹作品はこれら初期の作品が好きだ。
内容が全くないような...: 2010-02-12
翼くん(東京都)
個人的には、この小説は全く好きにはなれなかった。
断片的な文章のつなぎ合わせのような書き方が斬新だとも思わないし、これがかっこいい文体だと
も思えなかった。
ノルウェイの森は、★5個をつけたが、こちらはだめだった。
洋楽の曲名やアルコールの名前を出して、かっこいいファッションセンスであるかのように見せた
り、ハートフィールドという架空の外国人作家の名前を出したりしているが、個人的には、ただ気取
ろうとしている文章にしか思えなかった。
そして、ここに出てくるどの登場人物も、人間としての心の動きを持っていない。人間的な意思も
全く感じられず、ただただ淡々としている。現実にこんな人々は存在しないと思う。
また、何人かの人の死が出てくるが、それらの詳細が小説中で語られるわけでもない。わざと謎め
かして、しかも何の手がかりも文中にはなく、読者に対して、勝手に想像してくださいよ、という文
章は、自分はどうしても好きになれない。村上春樹は、死や精神疾患が好きなのかもしれないが、そ
ういう言葉をちりばめて読者の気を引こうというのも、手法としていかがなものかと思う。
一見、思わせぶりなフレーズもたくさん出てくる。だが、そのひとつひとつをきちんと考えてみる
と、それらは単なる思わせぶりなフレーズであって、中身がないように思う。中には全くおかしいも
のもあるし、そもそも何の意味もないものもあるし、別に当たり前のものもある。これらが本当に深
いことを言っているかどうか、読者は一つ一つじっくりと考えてみるとおもしろいと思う。
人間描写のあまりに浅いこの小説から、実際の人間の心の動きなどについての何か洞察を得ること
はできないし、この小説にはそもそもメッセージ性なども全くないのだろう。
...というように、個人的にはこの小説は全く好きになれなかったが、村上春樹の文章が好きな人
には受けるだろうとは思った。
やっぱりビールだろ: 2010-01-30
john()
この本を初めて読んだのは高校生だったと思う。
この本を読んで、ビールを飲みながらサンドウィッチを食べるのがとても格好いいことだと思ったのだった。
そして、そんなことはとっくに忘れていたけど、今でもビールを飲みながらサンドウィッチを食べることが格好良いことだと思っている私がいる。
25年前の刷り込み。
これといってドラマティックなストーリーが展開するわけでもなく、心震わせるエピソードが語られるわけではない。
それなのに、彼の癖のある独特な文体がひきつけて離さなかった。
それは今でも変わらない。
地元に帰った大学生のひと夏の思い出。
鼠とボクとジェイズバー。
夏にはやっぱりビールだろ。
そう思う。
いいとは思う: 2010-01-17
dokusyoka(広島県)
この作品は、文体がとても読みやすいです。
文学的な表現も、ありふれたものではなく、斬新さを感じます。
それに妙な物語のつながりがないことから、
これはノンフィクションか?とつい騙されそうになりました。
しかし深いものを求めている方には、あまりお勧めできません。
物語として軽く、味わいが少なすぎます。